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犬 遊び

2025.04.18

犬に必要な運動量と歴史

 犬に必要な運動量と歴史~先祖から受け継ぐ本能と、現代の暮らしに合わせた運動のヒント

「うちのワンちゃん、毎日どのくらい運動させたらいいの?」

犬を飼う上で、誰もが一度は考えるこの疑問。犬種や年齢、性格によって必要な運動量は大きく異なりますが、その背景には、犬たちが歩んできた長い歴史と、先祖から受け継ぐ本能が深く関わっています。

今回のブログでは、犬に必要な運動量の目安を示すとともに、彼らの歴史を紐解きながら、より効果的で、犬が心身ともに満たされる運動のさせ方を探ります。

犬に必要な運動量の目安~犬種、年齢、性格で大きく変わる

一概に「犬には〇〇分の運動が必要」とは言えません。なぜなら、犬種、年齢、そして個体ごとの性格によって、最適な運動量は大きく異なるからです。

  1. 犬種による違い

    • 牧羊犬(ボーダーコリー、ジャーマンシェパード、ビアデッドコリーなど): 広大な土地を駆け回り、仕事をしてきた歴史を持つこれらの犬種は、非常に高い運動能力と持久力を持っています。1日に1~2時間以上の活発な運動が必要です。
    • 狩猟犬(ビーグル、ダックスフンド、ラブラドールレトリバーなど): 獲物を追いかけたり、回収したりする役割を担ってきた犬種は、持久力と集中力があります。1日に30分~1時間程度の運動に加え、ボール遊びやノーズワークなどの遊びを取り入れると良いでしょう。
    • 愛玩犬(チワワ、トイプードル、シーズーなど): 人間と寄り添って暮らしてきた愛玩犬は、比較的運動量が少なくても満足できます。1日に15分~30分程度の散歩で十分な場合が多いですが、室内での遊びも大切です。
  2. 年齢による違い

    • 子犬: 成長期の子犬は、関節や骨の発達を考慮し、過度な運動は避けるべきです。短い時間の散歩や室内での軽い遊びを中心に、徐々に運動量を増やしていきましょう。運動に障害が出ないように様々な刺激に慣れさせることが重要です。
    • 成犬: 成犬は、それぞれの犬種や性格に合わせた適切な運動が必要です。健康寿命を延ばすため日々の運動と休息が不可欠です。
    • 高齢犬: 高齢になると、体力や関節機能が低下するため、無理のない範囲でゆっくりとした散歩や、室内での軽い運動を取り入れましょう。若いうちからしっかり体をつくっておくことやケガをさせないことが重要です。
  3. 性格による違い

    • 活発で遊び好きな犬には、積極的に運動を取り入れる必要があります。
    • 落ち着いた性格の犬には、無理に激しい運動をさせる必要はありませんが、適度な散歩は心身の健康維持に重要です。※運動が必要ないということではありません。

歴史に基づくオススメの運動のさせ方~犬種が持つ本能を刺激する

犬種ごとの歴史を紐解くと、彼らがどのような目的で人間と関わってきたのかが見えてきます。その歴史を知ることは、現代の愛犬にとって、どのような運動がより満足度を高めるのかを知るヒントになります。

  1. 牧羊犬種: 広大な土地を走り回り、群れを誘導する本能を持っています。ボールやフリスビーを追いかける運動や、アジリティなどの障害物競走は、彼らの運動欲と知的好奇心を満たします。

  2. 狩猟犬種: 優れた嗅覚と追跡本能を持っています。ノーズワークマットを使った宝探しゲームや、匂いを辿る遊びは、彼らの本能的な欲求を満たし、集中力を高めます。

  3. 使役犬種: 力強く、人間と協力して作業を行うことを得意とします。重いものを引っ張る遊びや、指示に従って行動する訓練は、彼らの能力を発揮させ、達成感を与えます。

  4. 愛玩犬種: 人間とのコミュニケーションを重視する傾向があります。ボール遊びや引っ張りっこなど、飼い主と一緒に楽しめる遊びは、彼らの愛情欲を満たし、絆を深めます。

    上記を参考に愛犬の好きな遊びを見つけてあげる、遊びの楽しさに気づかせてあげることで本能を満たし、心身の安定をつくりましょう。

ON、OFFのメリハリをつけよう~休息もトレーニングのうち

適切な運動は、犬の心身の健康維持に不可欠ですが、 同様に 重要なのが休息です。運動と休息のメリハリをつけることで、犬は心身ともにバランスの取れた状態を保つことができます。

  • 運動後のクールダウン: 激しい運動の後には、ゆっくりと歩いたり、マッサージをしてあげたりすることで、体をクールダウンさせましょう。
  • 十分な睡眠時間: 成犬で12~14時間、子犬や高齢犬ではさらに長い睡眠時間が必要です。静かで落ち着ける場所を用意し、質の高い睡眠を確保してあげましょう。
  • 休息日を設ける: 毎日同じように激しい運動をするのではなく、時にはゆっくりと過ごす日を作ることも大切です。
  • 精神的な休息: 過度な刺激や騒音を避け、落ち着いて過ごせる時間も確保してあげましょう。
  • 犬の習性に基づいた休息場所:狭くてくらい場所を好んで寝床にする習性がある犬たち。クレートのように暗くて適度な広さの休息スペースを確保してあげましょう。

運動と休息のバランスが崩れると、犬はストレスを感じやすくなり、問題行動に繋がることもあります。愛犬の様子をよく観察し、適切な運動量と休息のバランスを見つけてあげましょう。

まとめ

犬に必要な運動量は、犬種、年齢、性格によって大きく異なります。愛犬の祖先がどのような役割を担ってきたのかを知ることで、より彼らの本能に合った、満足度の高い運動を提供することができます。そして、運動と同じくらい大切なのが休息です。ONとOFFのメリハリをつけ、愛犬が心身ともに健康で、穏やかな毎日を送れるようにサポートしてあげましょう。

追加情報

  • 愛犬の犬種ごとの歴史や、具体的な遊び方については、今後のブログ記事でさらに詳しく解説予定です。
  • 動物病院やドッグトレーナーに相談することで、愛犬に最適な運動量や方法について、より専門的なアドバイスを得ることができます。

最後に

このブログが、愛犬の運動量について悩んでいる飼い主さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

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